ビジュアルプログラミング言語「BunnyHop」の紹介

2018年2月12日

本記事では、BunnyHop というビジュアルプログラミング言語を紹介します。 ビジュアルプログラミング言語とは、テキストの代わりに視覚的なオブジェクトを配置してプログラミングを行うプログラミング言語です。 テキストベースの言語に比べ、記述に手間はかかるのですが、 あらかじめ用意された部品を配置するだけでプログラムが書けることや、タイプミスによるエラーが起こらないといった利点があります。 そのため、プログラミング初学者の教材などとして良く利用されています。

BunnyHop とは

BunnyHop は、本ブログの管理人が開発中のビジュアルプログラミング言語です。 テキストベースの言語を学習する前に BunnyHop に触れておくことで、その習得を少しでも楽にすることを目的にして作っています。 そのため、一般的なプログラミング言語が持つ機能である 「条件分岐」や「繰り返し」、「変数」、「配列」、「サブルーチン」等の機能を持っています。

現段階では、BunnyHop は「Scratch」 *1 のようなグラフィカルなプログラムは作れませんが、 作成したプログラムを Raspberry Pi に転送して、実行する仕組みを備えています。 この機能により、以下の動画のようにBunnyHopでプログラムを書き、ラズパイカーを制御するようなことができます。

BunnyHop のダウンロード

BunnyHop には、Windows 64-bit 用と Linux x86-64 用のバージョンがあり、どちらも ダウンロードページ からダウンロードできます。 なお、動作確認は、Windows 10 (64bit) と Debian 9 (x86-64) 上でしかしていないため、それ以外の環境で動作するかどうかは不明です。

BunnyHop で簡単なプログラムを作る

BunnyHop で2つの数の平均を求めて出力するプログラムを作成する手順を説明します。 Windows 用の BunnyHop をダウンロードした場合は、zip ファイルを解凍後 BunnyHop.exe をダブルクリックしアプリを起動します。 BunnyHop が起動したら、①画面右側にある「数値」カテゴリを選択し、②「四則演算ブロック」をクリックします。

BunnyHop操作1_画像

③「四則演算ノード」に平均を求めたい2つの数を入力します。 ④先程と同じように「四則演算ノード」をもう一つ画面上に配置します。

BunnyHop操作2_画像

⑤新しい四則演算ノードの演算子を「+」から「÷」に変えて、割る数を2にします。 演算子を変えるには、演算子をクリックし、出てきた候補から新しいものを選びます。 ⑥下図のように足し算ブロックを割り算ブロックの割られる数の位置に持って行き接続します。 ひし形のコネクタ同士が重なるようにドラッグし、接続先のノードの外枠が赤くなったらドロップします。

BunnyHop操作3_画像 BunnyHop操作4_画像

⑦画面右側にある「文字列」カテゴリを選択し、⑧「数値表示ブロック」をクリックします。

BunnyHop操作5_画像

⑧「数値表示ブロック」に先ほど作った平均を計算するブロックを接続します。

⑨実行対象である「数値表示ブロック」をクリックして選択します。 ⑩右上の緑の三角のボタンを押すと、⑪計算結果が画面下のテキストフィールドに表示されます。

最後に

BunnyHop の今後の拡張として、色や音を扱えるようにすることやイベント駆動の処理を書けるようにすることを考えています。 ラズパイカーの方もそれに合わせて改造する予定です。 使ってみた感想など頂ければ幸いです。


*1 有名なビジュアルプログラミング言語